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治験の「アルバイト」という呼び方

まず基本的なことを申し上げますと、「治験のアルバイト」という言い方は間違いです。 というのは、治験は製薬会社が薬を開発する中で非常に重要な工程であり、治験の参加者をお金で誘引するのは好ましくないという関係者の意向があるからです。


このため、製薬会社や治験関連団体が参加者を募集する際に、「治験アルバイト募集」「治験バイト」「新薬モニターアルバイト」などといった表記をすることはありません。 あくまで、治験の参加者を「ボランティア」で募集することになります。 治験の情報がアルバイト雑誌等に決して載らないのもこういった実施者サイドの意向があるからです。


しかし一方では、治験では参加した人に対して報酬が支払われるのが一般的になっています。 これは給料ではなく正式には「負担軽減費」と呼びます。この負担軽減日ですが、 世の中にある通常のアルバイトの給料と比べてもかなり割高になっているケースがかなりあります。 一日の拘束で2~3万円支払われることも多々あります。 そのため、治験ボランティアは実施者の意に反して「高収入アルバイト」であるといった誤った認識が広まっているものと思われます。


治験に参加する側からすれば、ボランティアであろうが、アルバイトであろうが、依頼された働きをして報酬をもらうことにはかわりはありませんし、実際に報酬目的で治験の参加者になる人はかなり多く存在するのが現状です。しかし、治験の実施者サイドから見れば、ボランティアかアルバイトかという認識の相違は決して無視できるものではありません。実施者サイドはあくまで参加をボランティアでお願いし、拘束時間や精神的なストレス等の「負担軽減費」を支払っているという認識を持っており、アルバイトで参加者を雇用するのとはかなり意味合いが違ってきます。治験に参加するにあたっては、この部分を理解しておくことが必要です。